<作者からのメッセージ>
8月15日の敗戦を境にして、アメリカさんは神様になった。
進駐軍をカッコイイと感じてから、僕はどんどん星条旗に巻取られ、何が何でもとただ一心にアメリカを目指していた。
40歳を過ぎて自分の足元を確かめようとして、そんな時、朝鮮李朝の民画に出会った。
ひょうひょうと気ままな絵が、なんか自分の描く線とにていると思い、すっかりイカレた。
一瞬にして、信じていた自分のアメリカの線は打ち消され、先祖と会ったような、遠い血の記憶がざわついていた。
そして昨年、ソウルとピョンヤンへのスケッチ旅行が実現した。
この旅で、ソウルとピョンヤンが描かせてくれた絵を、ぜひこの機会にみにきてください。
展示期間
1998/07/19(Sun)~1998/07/31(Fri)
出展者
絵画・コラージュ:黒田 征太郎